
こんにちは!
YMSビザ(ワーホリ)で渡英しイギリスで生活中のYuki(@yukishudo)です。
このブログでは、31歳までワーホリでできるだけ多くの国に住みたい!自分の中の視野を広げながら色んな文化や価値観を学んでいきたい!そして英語の勉強も大好き!そんな私がワーホリ情報や海外生活についてブログを通して発信しています。

YMSビザでイギリスへと渡り早くも1年が経とうとしています。合計2年間であるYMSビザの残り期限が残り1年となったこのタイミングで有難いことにお仕事のお誘いを受け、ロンドン中心地にある鍼灸クリニックにて受付アシスタント業務を行うことになりました。まさかイギリスで東洋医学やメンタルヘルスなど自分の好きな分野でお仕事ができることになるとは想像もしておらず嬉しい限りです。

もともとカフェでバリスタをしていたのですが、そこで常連のお客様(ドクター)にお声がけ頂きました!
そして今回、イギリスで鍼灸師・講師であるダペング氏にインタビューをする機会を設けて頂きました。
ということで本記事では・・・
- 鍼灸・針治療って何?
- イギリスで鍼灸師として働くってどんな感じ?
- イギリスのクリニックで働くってどんな感じ?
- イギリスでの仕事探し・転職は実際どうなのか
という内容でまとめていきます。

イギリスで活躍する鍼灸師ダペング氏に英語でインタビュー!

直々に素敵なお仕事のオファーを頂き、今月よりロンドン中心地にある鍼灸クリニックで受付アシスタント業務を始めました。世界各国で実績を積んだドクターが在籍し、ロイヤルファミリーやハリウッドスターなども通うなどロンドンでかなり人気の鍼灸クリニックです。
医療英語をよく使うなどこれまで経験してこなかった分野での業務ですが、素敵な上司や同僚たちに囲まれ楽しくお仕事できています。
さて、鍼灸(しんきゅう/はりきゅう)=針治療をみなさんは受けたことがありますか?
私は日本で一度だけ針治療を受けたことがあります。自律神経系の悩み、慢性的な身体の痛み、コロナの後遺症、不妊治療など薬では対応しにくいような分野において針治療が行われています。さらに近年では美容やアンチエイジングの分野でも効果が期待されています。
この仕事に就くにあたって私自身まだまだ針治療についての知識が浅いので、イギリスで鍼灸師/ドクターとして活躍するダペング氏にインタビューのお時間を作っていただきました。
\ 私が働く鍼灸クリニックのウェブサイト /

まずはダペング氏が針治療を行う鍼灸師になったきっかけを伺いました!
質問:鍼灸師になったきっかけを教えてください。

私が針治療を学び始めたのは、幼少期に母が癌を患ったことがきっかけでした。西洋医学では十分な治療ができず、代替医療に興味を持ったのが始まりです。1997年から鍼灸師としてのキャリアをスタートし、中国、アメリカ、ドイツ、オランダ、スイス、ギリシャ、イギリスなどでセミナーや講義を行ってきました。これまでに100人以上の学生に鍼灸技術を指導しています。
2003年にはイギリスで自身のクリニックを開業し、臨床と教育の両面で活動を続けています。今後もより多くの人々に針治療の恩恵を届けたいと考えています。また、中国と日本は文化的・言語的に近いことから、日本でもさらに活動の幅を広げ、知識を共有したいと考えています。

ダペング氏は中国だけでなくアメリカやヨーロッパ各国での豊富な経験があり、現在はイギリスに拠点を置いて活動していらっしゃいます。これからの仕事への思いについても伺いました!
質問:針治療の今後の展望についてどう思いますか?
パンデミック以降、針治療の認知度は西洋諸国でも高まっています。特に、うつ病や不安症といったメンタルヘルスのケアにおいて、針治療の有効性が再評価されています。
さらに、現代社会のストレスによる現代病にも対応できるため、統合医療の一環としてますます重要な役割を果たしていくでしょう。加えて、血行促進や炎症抑制の効果から、美容やアンチエイジング分野でも注目されています。
これからもイギリスを拠点として針治療の素晴らしさを広めていきたいです。

次に針治療について詳しく伺いました!
質問:針治療はどのような症状や疾患に効果がありますか?

針治療は、身体的な不調だけでなく、精神面においても効果を発揮します。特に、痛みの緩和やストレス関連の症状に有効で、感情のバランスを整え、全体的な健康促進をサポートします。
- 痛み:慢性的な痛み、筋肉の緊張、頭痛など
- メンタルヘルス:不安症、うつ症状、疲労感など
- 消化器系の問題:過敏性腸症候群(IBS)などの消化器系疾患
- 女性の健康:月経不順や妊活サポート、不妊治療など
- 感情の安定:過去のトラウマ、特に幼少期のトラウマのケア

次にダペング氏が行う針治療の詳しい施術内容について詳しく伺いました!
質問:針治療の施術の流れを教えてください。

針治療の施術では、患者の全体的な健康状態を確認・評価し、エネルギーのバランスを整えながら治療を行います。
- 舌診:舌の状態を観察し、内臓の健康や遺伝的要因を分析
- 症状の確認:現在の不調や懸念点をヒアリング
- 生活習慣の分析:睡眠、食事、運動習慣、女性の場合は月経周期などをチェック
- 消化機能の確認:消化と代謝の状態を評価
- 生年月日診断(ライフコード):生年月日をもとに体質やエネルギーバランスを読み解く
- 細い鍼を特定のツボに指していく
- 鍼を約30分ほど置き、必要に応じて微調整を行う
追加の施術が必要であれば次のようなものも行います。
- カッピング療法:筋肉の緊張を和らげ、即時的な痛みの軽減を促す。
- 艾灸(もぐさ)療法:陰と陽バランスを調整 → ネガティブな思考を和らげる・やる気を向上させる・日常生活への関心を取り戻すなど
施術の全体的な効果として・・・
- 深いリラックス効果と全身のリフレッシュ
- 身体の炎症を抑える効果
- 体のエネルギーレベルを向上させ、健康の維持をサポート
があります。
質問:効果を実感するまでに何回の施術が必要ですか?
施術回数は症状によって異なります。
大体の目安として・・・
- 急性の痛み:軽度の痛みであれば1回の施術で改善
- 慢性的な症状:長年続く症状(数年~数十年)は、6~8回の施術が必要になることが多い
と言えます。

ダペング氏は施術室のインテリアなどにもこだわっており、さらにご自身が身に着けるものや触れるもの、食べるものにもとても気をつかっていらっしゃいます。
質問:施術室へのこだわりを教えてください。

施術室の気やエネルギーを整えるために、細部までこだわった空間づくりをしています。ライトにはクリスタルだけれど温もりを感じられるものを利用したり、ゴミ箱一つとっても良質な木でできたものを使用しています。

ダペング氏がガラス瓶で水を飲んでいるのをよく見かけるのですが・・・
質問:普段の食生活で気を使っていることを教えてください。

イギリスのロンドンではみなさん多忙なスケジュールで生活しています。患者の皆様も忙しい時間の合間を縫っていらっしゃるので、自分自身の健康管理にはとても気を使っています。例えば最近の研究結果ではプラスチックボトルの水は、微量のプラスチックが溶け出すことから身体に良くないことがわかっています。普段からガラス瓶で水を飲むようにし、環境への配慮も心がけています。また、モーニングルーティーンとして朝は自分で淹れた抹茶を飲むようにしています。最近はパンケーキをよく食べるのですが、パンケーキもオーガニック製品で作り砂糖は一切入れず、軽い塩で味付けをしています。

施術室には素敵な本が沢山飾られています。
質問:多忙なスケジュールをこなしていますが、その中での趣味は何ですか?

趣味はテニス、ランニング、ハイキング、水彩画、読書です。
私の本棚には、東洋医学、哲学、自己啓発に関する書籍が多く並んでいます。他の医師や施術者の視点を学び、常に知識を深め続けています。
鍼灸師として針治療を行うダペング氏にお話を伺い、彼の施術に対する真摯な姿勢や深い知識に感銘を受けました。彼の経験や考え方からは、西洋医学だけでは対応しきれない分野において、東洋医学が持つ大きな可能性を改めて感じることができました。
特に印象的だったのは、針治療が単なる痛みの緩和手段ではなく、心身のバランスを整え、自己治癒力を高めるための総合的なケアであるという点です。ストレス社会に生きる現代人にとって、鍼灸のような代替医療がますます重要になっていくのではないかと感じました。

また、ダペング氏のライフスタイルや健康へのこだわりも非常に素敵で、施術室の細部にまで気を配った空間づくりや、環境に優しい選択を心がける姿勢は、私自身も学ぶことが多いです。
このインタビューを通じて、針治療に対する理解がさらに深まりました。これからダペング氏、先生方、チームのメンバーと一緒に働いていくことが益々楽しみです。
イギリスのクリニックで働くってどんな感じ?

今月2月より始めたばかりなので、まだまだ業務に慣れている段階ではありますが、素敵なチームスタッフに囲まれ楽しく仕事ができています。業務内容としては、予約管理、お客様への接客・対応、お会計、施術室の管理、マーケティング業務の補佐などです。
もちろん職場は欧米のワークスタイルなので、フレキシブルな働き方が好きな私には最高の環境です。職場ではお互いを誉めあう環境があるので、どんなに小さなことでも良い部分を見つけ合ってそれを伝えることができるだけで、こんなにも仕事が楽しくなるんだなと改めて実感する毎日です。
さらに私自身のブログ経験であったり、インスタ運用の経験がこの職場で活かせることもあり、今回のこの貴重なお仕事の機会にとても感謝しています。
イギリスでの仕事探し・転職は実際どうなのか

これまでオーストラリア・ニュージーランド・カナダでワーホリ経験があり、バリスタとしてカフェで働くことが多かったので、イギリスでは事務仕事いわゆるオフィスワークがしてみたいと考えました。
ですが、ご存じの方も多いように、イギリスでオフィスワークを探すのは本当に大変です。なぜなら、日本である程度の経験があり、さらに英語力も日常英会話程度では足りなく、ビジネス英語力を求められるのが基本。さらにビザの年数も1年以上あることが前提条件です。
周りを見ていても、オフィスワークで働きたいという方は数か月~半年ほど仕事探しをしています。
私は幸運にも前職のカフェで常連のお客様にお声掛けを頂き、半分オフィスワークのこのお仕事に就くことができました。そこで思うのがイギリスの仕事探しではコネクションがとても大事だなと。例えば、CVのリファレンスには誰かの名前や会社名がある方が面接を受けやすくなります。知り合いはたまたま参加したパーティーで人柄を気に入れられ、オフィスでの秘書のお仕事をゲットしていました。
YMSでイギリスへ来ているので、知り合いはゼロからのスタートの方がほとんどかと思います。何もかも現地の人より不利な仕事探しや転職活動です。なので、普段から人とコミュニケーションを取り、いろいろな場面で自分自身を売り込み、情報を自分から取っていく姿勢が海外生活では大切だなと感じています。
まとめ
本記事では、イギリスのロンドンで活躍する鍼灸師ダペング氏への英語インタビューについてと私自身のイギリスでの転職についてまとめました。
これからもイギリスでの生活情報や仕事の経験、ワーホリでの海外挑戦などをブログを通じて発信していきます。
今回もお読みいただきありがとうございました!

みなさんこんにちは、
当ブログ「ワーホリ日記」を運営するYukiです!
今回もブログを読んで頂きありがとうございます。
ワーホリ(YMS)、海外生活では様々な疑問や不安がどんどん出てきて、一人では対応しきれないことも多いかと思います。
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先日、ロンドンで開催されている日本の食品サンプル展に行ってきました。
日本ではお店やレストランのメニューとしてよく見かける食品サンプル。
実はこれ日本独自の文化なのです。なので海外生活では見かけることはほとんどありません。
展示会では日本列島をモチーフにしたご当地グルメの食品サンプルであったり、駅弁、有名な日本料理などが並び、もともと食品サンプルを見るのが大好きな私は終始大興奮。


また、展示会では食品サンプルが日本でどのように発展したのか、現在ではアートやインテリアとしても活用されていることが紹介されていました。展示会を訪れている方の中には食品サンプルを始めて見たという方も多く、中には声をあげて驚いている人もいて、日本文化の素晴らしさを改めて感じたのでした。
展示会の会場であるJapan Houseでは、日本の和菓子やお茶も楽しめるのでぜひ訪れてみてください。

\ 2月16日まで開催しており、チケットは無料です!/